「うちの犬は高齢になったからワクチンはしていない」という人がいるけどそうなんですか?という質問をいただきました。
ワクチン接種は確かに多少なりとも体に負担になるもので、「健康ではない状態」でのワクチン接種は推奨されません。高齢で何かワクチン接種ができないような病気を持っている場合(稀ですが)には「接種できない」という判断がされる場合があります。この場合は病気に感染しないために「他の犬と接触しない」「他の犬が集まったり通ったりするところへ行かない」などといったべつの方法で病気の予防をしていくしかありません(それでも完全に予防することは難しいと考えられます)。
単に高齢であっても健康状態に問題がない場合、ワクチンが大きな負担になるかというとそんなことはありません。むしろ高齢になるとウイルス性疾患への抵抗力が弱くなったり、感染した時に重症化しやすいと考えられます。人間のインフルエンザをイメージしてもらうといいでしょう。
病気になってワクチン接種ができなくなるという事態は考えられます。そうならないように健康なときに適切なプログラムでワクチンをきちんと接種しておくことが大切です。